8月21日の安倍首相にいる辞任表明から自民党総裁選に世間の注目が集まり、すっかり存在感が薄れた立憲民主党と国民民主党の合流による党名と代表選挙。
大方の予想通り、党名は「立憲民主党」、代表は枝野幸男となった。
合流とは言え事実上、従来の立憲民主に対し分裂した国民民主党の一部が流れ込んだと見るのが妥当ではないか。新たな党名については「民主党」、と言う意見・選択肢が出されたがこれはないだろう。
これまで日本には民主党と名の付く政党は4つあった。
自由民主党
立憲民主党
国民民主党
社会民主党
それぞれに
自由主義に基づいた民主的な社会
現行憲法を基軸においた民主的な社会
国民生活を中心にした民主的な社会
社会主義に立脚した民主的な社会
などと解釈することもできる。
まあ社民党などは、明確に社会主義ではなく国民社会の中での民主主義とか言っているが、
皆一様に耳障りよく「民主」を党名に掲げている。
1955年の保守合同によって自由民主党が結党された。
従来の自由党と日本民主党が合流した訳であるから、新党名としては分かりやすい。
その自由民主党(自民党)が政権を維持し続けるが、1993年に小沢一郎等が離党して新生党を結成。
さきがけなどを巻き込んだ非自民の連立政権として細川内閣が成立する。
しかし翌年には自民党が吹き返し自社さ連立の下で村山内閣が発足。
旧さきがけが形を変えて旧「民主党」ができて、新進党を解党した小沢が自由党を作った。
しかし、本家の自由民主党は現存しているのであるから、自民党が分裂したかの如き印象を与える
自由党・民主党といった党名は不適当である。
その意味では2009年に政権を取った鳩山由紀夫の民主党も不適当であった訳である。
「国民民主党」は分党したが、これだけ○○民主党が乱立する中でまたもう一度民主党を名乗るのに無理があったろう。
残念すぎる「立憲民主党」、国民が全然期待していないという「深刻な現実」
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f187ceb1e84bcd832a01d1292c25064ce08c6e5
「顔」も「名前」も同じ合流新党
立憲民主党や国民民主党などの合流新党が9月10日午後に代表選を行い、立憲民主党の枝野幸男代表を新たな代表に選出。党名も改めて「立憲民主党」に決定した。 【写真】安倍総理が恐れ、小池百合子は泣きついた「永田町最後のフィクサー」 枝野氏が獲得したのは107票で、その対抗馬である国民民主党の泉健太政調会長が得たのは42票。枝野氏の優位は当初から伝わっていたが、「かろうじて3桁を維持した」という見方もある。 さらにいえば、推薦人に国民民主党の小沢一郎氏や牧義夫氏を加えた枝野氏は、推薦人に立憲民主党の議員を入れなかった泉氏が期待する国民民主党の票を喰い尽くしても良かったはずだ。 選挙を行ったにもかかわらず、2017年の衆議院選の直前に希望の党に“排除”された仲間を引き入れて枝野氏が立ち上げた立憲民主党と「顔」も「名前」も同じになった。これでは国民が新鮮味を感じることはできるだろうか。 一方でこの結果は、これからの党運営でかつての立憲民主党以外の勢力を無視できなくなるということをも意味する。 たとえば新党名の投票結果だ。「立憲民主党」に投じられたのは94票で、代表選で枝野氏に投じら得た票数より13票も少ない。また54票が「民主党」に投じられている。「その他」の1票を加えると、新党の3分の1が「立憲民主党という党名に反対」ということになる。
誰が幹事長を務めるのか
最も重要な問題は党人事だ。とりわけ幹事長は党務を取り仕切ることに加え、近いうちに行われるだろう解散・総選挙を取り仕切る責務がある。 一説には福山哲郎氏の留任が囁かれているが、「衆議院選を仕切るのは参議院議員ではおかしいのではないか」と異論もある。第一、「福山幹事長」では旧来の立憲民主党と何ら変わっていない。 それでは他に誰が幹事長に適任か。もし国民民主党から出すのなら、まずは民主党政権時に文科大臣や官房長官を務め、政治歴が長い平野博文幹事長の名前が挙がるだろう。 しかし平野氏は党内で人望があるとはいえない上、国民民主党から玉木雄一郎代表らが合流しなかった原因は平野氏にあると言われている。ある野党関係者が述べた「あの人は能力のない仙谷由人だ」という言葉が、すべてを物語ると言っていいだろう。