片側二車線道路の右側(追越車線)を普通に走行。
信号機のない横断報道に差し掛かる。右側中央分離帯の安全地帯に自転車を引いたオバちゃんがいたので停止線で停止。
左の車も停止。オバちゃんが自転車を押して二台の車両の前を通過しようとしたその瞬間。
後方から左側車線を走ってきた2トントラックが左車線に停止した車の左脇をスピードも落とさずに通過していった。
左側には脇道があり道幅が広くなっていたので充分に通過できるスペースがあったのだ。
オバちゃんの前をギリギリで疾走していった。オバちゃんがもうチョイ早く横断していたら確実にひかれていただろう。
次の交差点でトラックは赤信号で停車。
横について左側窓を開けて「危ないじゃないか。なんで一時停止しないんだ」と言ったら
オヤジは悪びれた風でもなく「前の車が悪いんだよ」と嘯いている。
反省の態度無し。「もう少しでオバちゃんをひき殺していたんだぞ」「オマワリ呼んでドラレコ映像見せてやろうか」
実際はドラレコなんて無いがはったりです。
「関係ねえよ」と全く意に介していない。こんな奴を野放しにしていたら悲惨な被害者が続発するぞ。
車を強引に斜め前方に突っ込み、オヤジを引きずりだしてやろうとして、ハタと気が付いた。
これは公安の咬ませ犬なんだと。最初から私をパクる為に公安が絵図を描いて雇ったオヤジにひと芝居うたせていることが分かった。
変にちっぽけな正義感振りかざして世直しなんか気取ってみても公安の掘った穴に嵌まるだけだ。
殴り倒さないまでも腕を掴む、衣服に触れただけでも暴行罪が成立する。
法律・刑法の条文は変わらなくても運用しだいで誰でも罪人に仕立て上げることが可能となっている。
昔は当たり前にまかり通っていたことが、いまは一介のオマワリの判断で即逮捕となる。
村田兆治氏とてまさか自身が逮捕・留置に至るとは思っていなかったはずだ。
自身にやましい所はない、だから税関ゲートを通過するのは当たり前。
それを不当に妨害する職員を押しのけて何が悪い、と思っていただろう。
ところが、これが犯罪として立件されてしまう。
臨場したオマワリの判断で一旦「検挙」となれば、後戻りは効かない。
球界のヒーローとして後進の指導にも当たってきた72歳にとっては絶望的な晩年と感じたのであろうか。
有名無名を問わず個人の行状がモラルに反している・無作法だとしても、それは社会的に指弾されればよいことであり、お行儀の悪さを警察が介入して取り締まるべきではないのだ。
政治活動の現場であれば尚更に厳しい取締りが行われる。
所謂ネット系の保守運動などでは、デモ行進においては左翼・朝鮮系の反対派と衝突している光景を見かける。
基本的に警備・公安は平穏にデモ行進が終了する方向で警備を進行させているが、時に検挙狙いの策謀をも繰り出す。
よしんば左翼側から逮捕者がでれば、「逮捕おめでとうございます」「おまわりさん、ありがとうございます」、と警察・警備を大絶賛。
とんでもない。肩が触れた、こずいた、蹴とばした程度で逮捕できる模範を積み重ねていくことは、保守・右派陣営にとっても同等か、以上の厳しい取締りが可能となる。
基本、狡猾な弁護士が控えている左翼よりは、粗雑な右系のほうが取り締まりやすく、何をやっても世間からの風当たりは少なくて済む。
村田氏の場合は逮捕の二日後に検察へ身柄が送られ検事調べを受け、検事が勾留請求をしなかったことで釈放となったようだ。
しかし政治活動、つまり公安事件となれば検事が拘留請求しないことはまずない。
そして検察が請求すれば裁判所はほぼ無条件に拘留を認めるから、そこから更に10日ないしは20日間の拘留生活が始まることになる。
現在はほんの些細な事、と思っている諍いでも即座に事件化される。
逮捕に至らなくても取調べ・供述書作成の段階で指紋採取・DNA採取と写真撮影が行われる。
昔は正面・横・全身であったが今は斜め方向や上方/下方とあらゆる角度から立体的に撮影する。
これをデータベース化しているので街中の防犯カメラと呼ばれている監視カメラの解析で瞬時にして誰が何処にいるか分かってしまう。
権力側としては将来的に全国民に適用することを目論んでいる。習近平独裁体制の支那となんら変わらない。
加えていまはスマホの発達により尾行の必要もなくなった。
以前は公安部から尾行専門の係が来て、二人一組で車両二台の4人が一組となり、8時間ごとの三交代で24時間行動確認を行っていた。
いまは位置情報で把握しているので電源OFFにでもしない限りは常に居場所を確認できる態勢が整えられている。
暴力反対・テロを許すな・治安を守れ・反社を追い出せ、と当たり前の事を言っていると思っている間に権力の闇が国民生活を覆いつくしてくる。