東洋大学・桐生祥秀君の快挙を祝福

9月9日(土曜日)家でテレビを観ていたら画面の上に速報として「桐生祥秀選手が100m走で9.98の日本記録をだした」と報じた。

「ついにやったか」との万感の思いがこみ上げる。東洋大学の後輩が日本人として初の快挙か。学生時代は何の勲章も持たない小生であったが、同じ東洋大学と言うだけで誇らしい気持ちにさせられる。

 その後、テレビでは連日この話題でもちきり。喜んでいるのが東洋大学の卒業生・関係者だけではない事で更に喜びも倍増。

ゴールの場面の映像は何回観ても良い。こみ上げるものがある。桐生君の人柄も国民の共感を呼ぶところだろう。

高校3年生で10.01秒の歴代2位の記録を出した際、父親は「天狗になるなよ」と戒めたと聞く。

それを忠実に守っているのが感じ取れる。

 

 陸上競技に限らず学生スポーツには感動させられるとこが多い。

大学なら4年間、高校なら3年間という限られた期間内で成果を上げなければならない。

その重圧に耐え打ち勝つ姿が美しく思える。

 同じ日にNHKで「ドキュメント72h」を再放映していた。夏の甲子園大会に出場した福岡県代表・県立東筑高校を追った「甲子園出場校の地元へ もう一つのドラマ」、というやつだ。

 在校生や卒業生、地元商店街の人々・地元住人に焦点をあてて試合終了までの72時間を追った番組。

まあ、視聴者を感動させようと言った制作側の意図で作られた番組ではあったろうが、観ていて目頭が熱くなる。

 東筑高校は一回戦で敗退するのだが、我ことのように必死で応援する周囲の人々の姿が美しい。

小生はプロ野球は一切見ない、興味も全くない。

しかし高校野球は別だ。一回でも負けたら全てが終わる、そのギリギリのところで勝負する刹那さがなんとも言えない感動をおぼえるのだ。

 

プロ野球はなんだ。同じ対戦相手とワンシーズンに20回も30回も対戦し、それを各5チームと重ね合わせる。

年間の実力日本一を決定するなら、各チームと5〜6試合もやれば実力評価は可能であろう。

そしてファンが本当にそのチームを愛するなら真剣勝負に対しては自らも律する覚悟が求められる。

にもかかわらず必死で戦う選手を前にしてビール飲みながら観戦とはふざけるな。

甲子園の高校野球で応援の保護者がビール飲んで観戦するか。

 

 また、優勝すれば一流ホテルのバンケットルームを借り切ってのビールかけ。

ホップ生産農家やビール製造者の気持ちを考えれば、やる気にはならないだろう。

何と言ってもビールは人間が口に運ぶ飲食物であるという前提を考慮するべきではないか。

この悪弊に対し球界・球団のトップの立場にある人間から「もうやめようよ」「見直すべきではないか」と言った提言が全く出て来ない。

 それは自分たちの時代にもやっていたんだから現役がやるのも当然、という因習を踏襲しているものであろう。

文化や伝統といったポジティブなものではないだ。

 逆パターンで考えるならば、昔の運動部・体育会で横行した陰湿なイジメ・理不尽なシゴキ制度を見直すことなく、やられた側が上級生になって同様にやり返しているのと同じではないか。

プロ野球関係者なんてその程度の知能・見識を持った愚弄の集団であると認識されて当然であろう。


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