関空を閉鎖に追い込んだ台風被害に次いで、今度は北海道での大地震。
まさに日本は災害列島。
自然災害が発生するたびに消防のほか自衛隊が出動して災害復旧にあたる。
災害によって破壊されたインフラの整備や復旧などで莫大な費用が発生する。
その他被害者・被災者に対する住宅確保や医療ケアや見舞金など国としての財政負担は半端ではない。
このような状況が継続的に発生するならば日本は世界の最貧国に成り下がる危険すらある。
アジアにおいて日本同様に狭小なる国土で1億強の人口を有するバングラディッシュやフィリッピンがサイクロンや台風に見舞われ、莫大な被害に見舞われている。
自然災害だけが原因ではないものの世界の最貧国と位置づけられている。
日本社会の高度なテクノロジーと日本人の有する実直なる勤勉さによって経済は支えられているものの
これらの歯車の一端でも狂えば最貧国に転落する危険と隣りあわせである現実を直視しなければいけない。
毎度の事であるが、自然災害が発生すると被災地での救助活動がテレビ中継される。
土砂崩れ現場で画面に背を向け、広げられたシートを高々と持ち上げている大勢の救助隊員がみえる。
救助にあたる隊員より遥かに大勢がシート張りに従事している。
これはテレビカメラなどマスコミの視線を遮るのが目的と思われる。
泥に塗れたり、時には出血したり轢断された遺体が被写体となることを防ぐためであろう。
だとすればメディアに対し、「撮影しないでくれ」と了解を得て、シート張りの人員を本来の救助作業に従事させれば効率的ではないか。
「報道の自由」とはいえ、マスコミには血まみれ泥まみれの被災者を晒す権利があるのか。
手足が轢断されたり脳みその飛び出た遺体をテレビ放映する覚悟があるのか。
救助隊がシートを張って目隠しをすればマスコミはヘリコプターを使い上空から撮影する。
故に救助隊は巨大なテント状の天幕を張って対抗する、と言った無意味な消耗戦が展開されている現実を誰も疑問には思わないのか。
以前、北朝鮮における自然災害でショベルなどを使用し手作業で復興にあたる姿が映し出された。
作業員の背景には旗を振り大声で唄を歌うなどする大勢の応援団が映し出されていた。
テレビのコメンテーターは「この応援する人達も作業に加わった方が効率的と思えるが」と発言し賛同を得ていた。
今の日本は愚かなる独裁者に牛耳られた北朝鮮と同等か、それ以下の状況にある。