平成31年3月10日の「伊勢神宮禊会」に参加してまいりました。 3月9日早朝の始発電車で出発。某所でお迎え頂いた車に乗車。6時前に車で出発。圏央道・東名高速・伊勢道と交代でハンドルを握り午後1時に伊勢駅前に到着。
午後2時30分に外宮駐車場集合。総勢150人ほどが国旗三竿を先頭に三列縦隊を組んで外宮を参拝する。
その後、倭姫神社を参拝し、宿舎である神宮会館へ移動する。
夕食の後に講堂で翌日のための禊研修を受ける。今回は半数近くの人が初参加となる。
昨年が初参加だった小生の際の初参加者が五名程度だった事を考えると、前回の参加者が継続して参加していないことが伺える。「一度、経験したから良し」、という事なのであろうか。 小生はそういう感情を自ら否定したい事もあり今回も参加させて頂いた。
もっとも、あの水の冷たさに耐える苦痛を経験してしまうと「もうイヤだ」という率直な忌避観から継続参加を見合わせることもあり得るだろう。
南秀雄代表世話人、犬塚博英顧問のお話の後、皇學館大学松本丘教授から「皇室と伊勢神宮」と題した講演を一時間10分頂く。さすが大学教授、ぴったり時間内で納めて頂きました。
大学教授による有難い講義。多少は難解な部分の含まれてはいましたが、皇室と伊勢神宮の関わりなどについて講義頂いた。
道彦宮司の指導の下、禊における準備運動にあたる鳥船行事の作法を実践する。
その後、懇親会。用意頂いたビール・缶チューハイなどで乾杯。明朝は4時起床なので早めに休むように指示されているが例年の如く、各自の部屋に集まり持ち込んだ酒食を用いて遅くまで更に懇親を深める。
小生は一見したところカルピスのような白い液体の入った一升瓶をコップに注ぐが、にごり酒であった。結構あとを引くので最後まで杯を重ねる事となる。
3時間ほどの熟睡の後、5時前に玄関前に集合し。三列縦隊でエッサッサーの掛け声と共に、真っ暗な五十鈴川河原の禊場へ駆け足。 作務衣を脱ぎ男子は下帯(ふんどし)一枚となり、鳥船行事を行いエイエイと気合をいれながら入水する。
昨年の撮られた写真をみると、寒さに打ち震え決死の表情で悲壮感丸出しの小生がいる。
こんなことではいけないと、今年は上辺だけでも余裕に満ちた表情とポーズを演出しておく。そしてアリバイ的にも初心者に対する目配りを忘れない。昨年は低体温症で痙攣を起こした人もいたとか。
五十鈴川が湾曲し対岸は切り立った崖となっているため、岸辺から2〜3メートルも離れると背丈も届かぬ深みとなっている。 肩まで漬かり流されぬように足を踏ん張って「祓いどの大神」、と祓詞を唱え続ける。
皇室の栄弥を祈念し国安かれ民幸あれと国家の安寧を祈る。特に今年は御世代わりが目前に控えている。つつがなく譲位が果たされ新天皇が即位されるよう、まさに身を削ぐ覚悟で一心に祈りを捧げるのだ。
この冬は自宅風呂場でシャワーを浴びた際、最後の3分間は冷たい真水でプチ禊を続けてきた成果か、去年ほどに冷たいとは感じない。ぬるめの風呂に入っている感覚か。これならず〜っと入っていられそうだ。最後に国歌君が代を二回唱和して終了。
再び鳥船行事を行い作務衣を着用して駆け足で宿舎へ向かう。風呂に入り朝食。
8時50分集合。小雨の中三列縦隊で内宮へ向かう。
神楽殿でありがたい舞楽を鑑賞する。緑色のオドロオドロしいお面を付けた納曽利の舞いは軽妙な雅楽の調べと共に観る者を悠久の歴史に引くずりこむような迫力。その後、内宮を参拝する頃には本降りとなる。
神宮会館講堂で直会と解散式。 来年の再開を約し三々五々岐路に就く。我々も交代でハンドルを握り6時間程を費やして帰京した。
代表世話人はじめ事務局の方々には大変にお世話になりました。
これだけの大人数を取りまとめ、引率するに当たっては大変なご苦労があったことと思います。
次回も参加できるならば、微力ながらお手伝いさせて頂きたく思っております。
3月9日、豊受大神宮(外宮)前にて記念撮影
北面武士ブログより転載させて頂きました。