3月26日、平成29年大相撲3月場所千秋楽。
稀勢の里が本割・優勝決定戦と続けて照之国を下し見事に幕内優勝。
左肩の怪我を押しての出場で執念の優勝。
日本中が感動した、見ていて目頭が熱くなったのは私だけではあるまい。
NHKは10分間だけ放送時間を延長して取り組み終了まで放送したが、
国歌君が代斉唱と表彰式・優勝インタビューを映さなかったです。
どうしても君が代斉唱の場面を放送したくないらしい。
6時10分かは放送局から生放送のバラエティー番組を放送していたが、そこに出演していた女の子も
「稀勢の里の優勝インタビュー観たいです〜」、って言っていたくらいだ。
後日、ユーチューブで表彰式の模様を見た↓
https://www.youtube.com/watch?v=1s6JiUOUl8Y
国歌君が代が流れると感極まり、涙が止まらなくなる稀勢の里。
やはり相撲は日本の国技なんです。日本人として生まれてきた人間にはそれをヒシヒシと実感できる瞬間なんです。
稀勢の里は勝った瞬間も淡々としています。平常心を貫いているように見えます。
これは稀勢の里に限った事ではありませんが、敗者を前にして喜びを身体で表す言うなガッツポーズを取る様な力士はいません。
昨年のオリンピックを見ていると勝利の瞬間にどのような形で喜びを表現しようかと競い合っているかの如き醜態を晒す
メダリストが日本人にも多数います。
柔道やレスリングのように床に身体を付ける競技であればまだ理解できるのですが、それとはまったく無縁の
バドミントンや卓球の選手が勝利を決めた瞬間に床に寝転ぶのは何なんでしょうか。
芸人のパフォーマンスと同レベルであましょう。
稀勢の里が怪我を押して土俵に上がり連続で白星を上げたのですが、立会に変化したことを責める人はいないようです、
14日目の日馬富士戦の惨敗状況を見たら、変化でもしなかったらならとてもじゃないが耐えられないだろうと考えてのことでありましょう。
しかし、相手の照ノ国も左膝の古傷が相当悪化していたそうです。
14日目に琴奨菊を相手に変化して勝利した際には、厳しいブーイング・批判を浴びました。
千秋楽の本割と決定戦で場内は稀勢の里コール一色になりました。
そして勝利を収めた稀勢の里の変化について文句を付ける人誰もいません。
これでは照ノ国がモンゴル出身だから差別されていると、捉えられても仕方ありません。
稀勢の里コールの大声援でやり辛くなかったかと、インタビューで問われた照の国は「自分の問題だ」と言って平静を装っていました。立派ではないですか。
どうしてこのような敗者の姿に対し称賛を送る日本人がいないのでしょうか。
久々に日本人横綱が誕生したことに対し喜びを感じるのは自然なことですが、
いまここにおいて活躍する外国出身力士においては関係ないことです。
ひたすら自分の相撲を取るだけですから、
外国人力士であれ、武士道を貫く敗者に対し思いを至らせる、素直に称賛の拍手を送ることができる日本人はいないのでしょうか。
ならば、日本人は狡猾で意地悪く弱い者いじめの劣等民族である、といった誹謗中傷する声を肯定することになってしまうのです。