競り人ていうのは外人観光客の前でパフォーマンスやって芸能人気取りか"
鮪の競りに注目する外人観光客。なにを言っているのか、いくらで誰に落札されたのか分からないのに見ていてなにがおもしろいのか
観光PRと言うなら詳しく説明してやれよ
入り口で市場関係者と激しい押問答があり、サンドウィッチマン式のプラカードは手に持って入場することに。写真は西村修平・主権回復を目指す会代表
我先にとグッドポイントを確保するマスコミの連中
1月19日(月曜日)。早朝5時に築地市場に乗り込む。
真っ先に鮪の競り場に突入。テレビカメラがずら〜っと並んでいるが、競りを取材に来ているわけではないようだ。
競りを妨害して憚らない不良外人の出没を期待しているのか。
それなら私も同じだ。「さあ、マナーを守らない不良外人はいないか」
プラカードと日の丸、そしてトラメガで完全武装して見学者通路に集まる外人に警告を発する。
ここで、偉そうにした卸売り業者か市場関係者が暴言を吐き、管理にあたらる都の職員が出てきて排除しにかかる。いや、外人ではなく日本人の私をだ。
押し問答の末、一応中に入り不良外人が狼藉を働く瞬間を待つ
が、今日は予想に反してお行儀が良いようだ。
むしろ、問題は権力者気取りのマスコミの連中。決められた取材エリアを外れてアッチコッチとインタビューなんかやっている。
だいたい、業者向けの競り場に観光客を入れるなんてどうかしている。
民間の中古車のオークション場では顔写真入のIDカードを着用していなければ、業者でも入場ができない。
こんな規制ロープを張っていても、長靴履いてそれらしい素振りしていれば、並べられた鮪の間を自由に行き来できる。
これが、バイオテロリストだったらどうする。鮪の表面に振り掛けられた毒薬は、消費者の食卓に上がるまでに身の中ほどにまで染み渡り、大量殺戮が可能となる。
食の安全を司るべき東京の市場が70年も経過したこんな老朽した場所で、前近代的な設備の中にある。これを見せて観光PRとは狂っているとしか言いようがない。
東京の恥部を晒してなにがPRか。笑わせるな。
競り場を出て「プロの市場に素人をいれるな」と書いたサンドウィッチマンプラカードで場内を歩いていると、業者が「その通りだ」と激励していたよ。