総選挙に打って出た小池新党ですが、単独過半数議席を獲得して政権を奪取しようとする政党の選挙ではないですね。
話題性はありましたが実際の選挙戦に突入してみると準備不足もあり、組織戦を戦い抜ける体制には入っていないことが分かりました。私が関係する一選挙区ですが、他も大体同じような状況なのでしょう。
選対がまったく機能していない。7月の都議選において小池旋風で当選した新人都議が取り仕切っているようですが素人の集まり、
というか集団を形成するに至っていませんね。
動員が掛けられない。駅頭での挨拶も3〜4人。商店街での練り歩きも同様。
中枢にいる都議はブームに乗って当選したので後援会も組織も無いから動員を掛けられない。
選挙カーによる流し街宣では候補者の肉声によるエンドレスCDもない。候補者は声が潰れてまともに演説ができる状態にない。
9月末までサラリーマンやっていて政治活動の経験も無い訳で、力量配分を指南できる人間も周囲には皆無。
街頭での訴え方でも言葉の使い方・フレーズ一つで有権者の投票行動は変わってくるんですよ。
「51歳、まだまだ若い」と言ってしまえば、もう相当なお年寄り。賞味期限切れが近いけれど必死で頑張っています、
といった印象を受けてしまう。
ところが「51歳 働き盛り。これからですよ」、と言えば未来志向で期待がもてる。
流し街宣・ウグイスのスピーチでもこういった細かい所に気を遣って原稿を作成できる人間がいない。
候補者が頑張っていても周りに有能なブレーンがいなければ選挙戦は戦えない。
対する70代の二人のベテラン現職はさすがに老練な選挙戦を展開。地域社会に根差しているから周りが勝手に動いてくれる。
「世代交代」を声高に訴えてもどこまで有権者に受け入れられるのか。
いよいよ選挙戦も最終日。なんとか良い結果を残してほしい。