神奈川県座間市で若い8人の女性と20歳男性が殺害された事件。
被害者が特定されるとすぐに顔写真付き実名で報道されたので怪訝に思っていた。
遺族の了承がなければ報道されないと思っていたから、よくぞ全ての遺族が了承したものだと、不思議に思っていたのだ
実際は下記、週刊女性ウェブ版にて報じられているように遺族が拒否するのに逆らって一方的に報道していたというのが実態だそうだ。
悲惨な事件に見舞われた遺族の心情を思うだけでも気の毒なのに、更に傷口に塩を塗るが如き社会的貶めが待っていたとは悲惨さもひとしおであろう。
ところでこの事件の根幹は自殺志願者の受け入れ先がない事が問題なのである。
自殺を希望する人・仄めかす人に対する公的相談機関は間違いなく自殺を思いとどまらせようとする。
何処に相談しても自殺を止められるのだから、確固たる自殺願望を持つ人は公的機関に対し相談することを選択肢として持たない。
故に今回の白石容疑者のような所に接触することになる。
今回の被害者女性8人の問題は別として、どうしても自殺しなければならない人には、自殺を許容する社会が構築されても良いはずだ。
不治の病による末期的症状での苦痛からの解放など安楽死や尊厳死も含め、人生の終焉方法を個人で選択する機会は与えられてしかるべきである。
以前は、人道に反するとみられていた性器の切除を伴う性転換手術も性同一性障害の疑いがあればカウンセリングを重ねた結果、許容されるようになったのと同様である。
自らの人生の終焉方法についてもカウンセリングを重ねて適切と認められれば、適切な方法で実行されるべきであろう。
適切な方法を見つけられないが故に、通勤時間帯の列車に飛び込んだり、繁華街でデパートの屋上から通行人めがけてダイブするなどの事態が発生する。
また中には「死刑になりかかった」と、無差別殺人に奔る者もいる。
人に迷惑を掛けずに苦痛もなく確実に死ねる方法と場所を伝授する事も社会的選択肢として組み込まれても良いのである。
自殺するなんて精神的に異常な人、という見方は決してすべてに当てはまるものではない。
「死ぬ気で頑張ればなんとかなる」、というのは正常な状態にあって言えることである。
私もあまりに極度の金欠病に苛まれた時など、自殺者の気持ちが良く理解できてしまう。
もうどうあがいても明日明後日の支払いがどうにもならない時など
金策よりも如何にして最期を迎えるかの手法について思いをあぐねてしまうのだ。
苦痛も少なく一発で確実に死ねる方法。そして遺族が保険金を受け取るためには自殺として扱われないことが絶対条件となる。
尚且つ簡単に遺体が発見される事。
万策尽きた時などは、そういった方法をいくつも考えるのだ。
独学ながら私の蓄積したノウハウを自殺志願者に提供してあげたいくらいだ。
座間事件「実名報道はやめて!」黙殺された遺族たちの嘆願
11/14(火) 0:00配信
《私は親として、娘を守ってやる事が出来ませんでした。最後の親のつとめとして、娘をこれ以上、世間のさらし者にしたくはありません。ただ、ただ、出来るだけ静かに見送ってやりたいのです》
福島県の17歳高校3年生の母親が、この文章を書いたのは11月9日、神奈川県座間市「9人惨殺」事件の白石隆宏容疑者(27)が逮捕された9日後。殺された娘の顔写真や実名を報じることをやめてほしいと、訴えるための書面だった。しかしほとんどの報道機関が、この嘆願を黙殺したのだった。
11月10日未明、座間市のアパートで切断された9人の遺体が見つかった事件で、警視庁は新たに8人の身元を確認したと発表した。これを機に、大手テレビ局、新聞社はこぞって被害者たちの実名報道に踏み切った。だが、全国紙の社会部記者は次のように語った。
「いちはやく身元が特定された東京都の23歳女性については、11月6日の時点で、遺族が警視庁を通じて、各報道機関に文面を送っています。それは《亡くなった娘の氏名報道はお断りするとともに……》という一文で始まるものでした」
そんな要請があったにも関わらず、23歳女性の実名は報じられ続けたのだ。
「10日未明に、残り8人の身元が判明したことを警視庁は会見で発表しました。そして遺族たちからの文面を報道各社に配布したのです」
それは8人の被害者たちの遺族や、遺族が依頼した弁護士たちによる9枚の“要請書”だった。冒頭で紹介した福島県の17歳高校3年生の母親による直筆書面も、そのうちの1枚だ。遺族たちが求めていたのは取材の自粛と、顔写真や実名報道をやめることだった。
《どうか、私達の気持ちを考えていただき、娘の実名・写真掲載による報道は一切ご遠慮ください》(神奈川県の21歳女性の母親)
《今後とも本人及び家族の実名の報道、顔写真の公開、学校や友人、親族の職場等への取材も一切お断り致します》(群馬県の15歳高校1年生の遺族たち)
このように被害者遺族たちが団結して強く要請したにも関わらず、実名・顔写真報道は続けられたのだ。
「遺族に配慮して匿名報道を続けたのは一部のスポーツ紙ぐらいでした。遺族たちがここまで強く要請した背景には、座間事件が抱える2つの特別な事情があります。1つは、“死にたい”などと語っていた被害者たちがいたこと。もう1つは、白石容疑者が被害者女性たちに性的暴行を加えていたと、供述していることです」(前出・社会部記者)
埼玉県の17歳高校2年生の遺族の依頼を受けた弁護士は、本誌にこう語った。
「ネットで騒がれるぶんには、遺族も見ないようにするという対抗策がありますが、大メディアが報じている場合、避けることが難しくなります。テレビをつければ、亡くなった子や、自分たち家族のことが報じられているわけですからね。朝も夜もなく、遺族たちは苦しみ続けているのです」