最近、新車の完成前検査を無資格者にやらせていた事が明るみに出て問題となった日産自動車。
この数年でも業績が低迷している模様。
30年近くに渡り自動車の売買を生業にしている立場故、日産自動車のみならず各メーカーの車を扱ったり社用車として利用している。
メーカーの系列下にあるディーラーと言われる販売店を通じるなどして売買し、不調があればディーラーの工場に持ち込んで点検・修理をお願いする事もある。
日産であれ何処のメーカーであれ自社が製造した車に関してはメカニック上の知識もあるし部品の供給も可能。
持ち込まれる車は自社のディーラーで購入してもらった新車ばかりではない。
街の中古車販売店を経由したりオークションで仕入れたり様々なルートを経て持ち込まれることになる。
それでも自社メーカーで製造した車であるからディーラー工場では責任を持って気持ちよく点検に応じてくれるのが常である。
私の会社の近所にも日産プリンス東京販売株式会社の中野営業所があるので、昔から何かあれば持ち込んでみてもらっている。
近所にこういう工場を兼ね備えたディーラーがあるが故に、積極的にニッサン車を使用しているとういう側面もある。
しかし、この日産販売店の対応がここ数年、極端に硬直してしまっている。
他の店舗ではそのようなことがないので中野店だけなのか、又は現在の店長の指導によるものなのか画一的で人間味がまるでない。
最近購入したニッサン・セレナワゴンにおいて「ナビディスクが読み込みできません」と表示されるのと、リア・ブレーキでキーキー音がするので点検・修理をお願いした。
後者においてはブレーキパッドの交換で2万円の請求、それは仕方ない。
前者においてはナビ・ディスクを挿入する場所が違っていたのだ。で、ナビ・ディスクを正規の場所に挿入して問題なし。しかし、点検料として3000円が計上されている。
ブレーキパッド交換で2万円払っているんだから、そのついでに無料でできるだろう。
若いスタッフは「始めに点検料がかかると言いましたよね」
測定機などを使ったり分解しての点検ならいざしらず。ふざけているのか。
仕事柄、他のメーカー系列のディーラーにもだす事はよくあるが、どこだって気持ちよく点検してくれるよ。
この前だってヴィッツのブレーキパッドが減っているようなので点検に出したら、工場に入れて持ち上げて全てのタイヤ廻りを点検して見積書を作ってくれた。
総額で5万円かかるので、「この古い車にこれだけ掛ける価値があるかな。買い替えた方がいいかな」、と逡巡。
「でも、ここまで点検してもらって何もやらないのも悪いしなぁ」、と言うと
スタッフは「いえ、やるかやらないかはお客さんの判断ですよ」、ということで料金は発生しない。
自社の車に責任とプライドを持っていればこれが当たり前なんですよ。
それは他のどのメーカー系列のディーラーだって同じですよ。
因みにそのヴィッツは数年前にニッサンプリンス東京販売から購入した車ですよ。
日産販売店でも他の営業所に行けば無料で親切丁寧にみてくれるけどね、と言うと
「だったら他所に行けばいいでしょ」と平気でいう始末。
今では日産販売店からは一カ月に1台程度しか購入していないけど、昔の業販センターがあった頃には
「槇さん車入庫したよ」、と電話をもらえばすぐに行って毎月10〜20台、年間で100台くらいは日産プリンス東京販売から購入していたんですよ。
今だって社用車として使用している車のうち3台は日産プリンス東京販売から購入したもの。
この野方近辺に住んでいるお客さんから中古車の購入を依頼されればオークション代行という形で、お客さんの希望の車種を選んで希望の価格内で落札していますよ。
「なにか故障や不具合があれば近くにあるディーラー系工場でみてくれますから」、と言っているけれど、これじゃぁ日産の車だけはお勧めできませんね。
日産販売店の見解は「お客さんの依頼で点検ばかりしていたんじゃ会社が潰れてしまいますよ」、との事。
結局、自社における目先の売上げを上げる事しか考えていないということ。
オークションであれ独立系販売店であれ、日産ブランドの中古車がたくさん売れれば新車も売れるし、
気持ちよく点検・整備してくれると分かれば日産というブランド全体の価値があがる訳で、系列店の一つである、日産プリンス東京販売、そして中野店の評価もあがありスタッフの待遇に跳ね返ってくると考えないのだろうか。
日産販売店であった不愉快なことを思い出してみた。今年だけでも他に最低で2回。
1、ニッサン・バネットバンのテールレンズが球切れでバルブ(電球)を買いに行った。
電球自体は200円程度、交換をスタッフに頼むと技術料として千円程度追加がかかる。
ドライバーでネジを二つ外してレンズ本体をパカッと取り出すだけなので店先で自分で交換。
雨がザーザー降っていたので、「チョット屋根の下にいれてください」とお願いしたら「ダメです」と言われ雨に濡れながら交換した。
2、日産販売店から購入したニッサン・セレナだがルームランプが点灯しないので、他所で球を購入して取り付けたが点灯しない。
スタッフに見てもらおうとしたら「私が触ったら技術料が発生しますよ」
「この車は日産プリンス東京販売から購入したんだよ」、と言い終える前に「関係ありません」とキッパリ。
二件とも「おい、こいつは喧嘩売ってんのかよ」、と思わせるような口ぶり。
日産販売店の本社やメーカーである日産自動車はこういった現場の実情を知っているのだろうか。
愛用者の一人としては、地域の皆様に愛される日産自動車に再生されることを願ってやまない。