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新入生5名の入学式

4月9日、都立高校では一斉に入学式。近隣の都立工業高校でも全日制と定時制で入学式。

小生は6時からの定時制に自治会を代表して来賓として参列する。

中野区選出の三人の都議の中で立憲民主の西澤氏はよく来ている。公明は来たり来なかったり。今回は高倉良生氏参列。

希望の党の荒木千陽氏は見たことない、でも祝電だけは届いていた。

今年の新入生は定員30人に対しわずかに5名。全て男子、年々少なくなっていく。

 

 入学式開式当初4組の保護者が着席していました。という事は一人の生徒の保護者は来ていない事になります。

どのような事情があって来られないのか。どの生徒の親が来ていないのか。アノ子かな、と想像を巡らして一人やきもきしていました。

が、開式の後しばらくたって後ろの方から小柄な女性が入って来て保護者席に着席しました。

「アッ、お母さん来てくれたんだ」と思うと我が事とのように嬉しくなりました。まるで小生が生徒自身であるような錯覚さえ覚えた瞬間でした。

もしかしたら片親世帯なんだろうか。家計を支えるためにフルタイムで働き、息子の入学式と言えども職場を抜けてくる事もできなかったのか。

また勝手に妄想を巡らしていました。

入学式の終了後、できるなら歩み寄って「来てくれてありがとう」と握手をしたいくらいでした。

小生が述べた祝辞のなかの訴えのほんの一端でも生徒・保護者の心に響いてくれるなら幸いです。

 

   祝辞

 新入生の皆さん、東京都立中野工業高等学校定時制課程へのご入学、誠におめでとうございます。

 本日、PTA会長が所要の為ご欠席という事なので、代わりまして本校の学校運営連絡協議会を代表して私・槇泰智が一言祝辞を述べさせて頂きます。

 皆さんは中学校での三年間をどのように過ごしてきましたか。

 正直なところあまり快適な学校生活が送れていなかったのではないでしょうか。勉強の面で皆より遅れてしまったりとか、人間関係が上手く行かなかったりと、周囲の同級生と比べても大きな悩み苦しみに直面していた時期が長かったりはしませんでしたか。

 卒業後の進路にしても目標が定まらずにイライラしたことはありませんでしたか。

 結果的にベストの選択ではなかったけれど、他に行くところもないので、取り敢えず中野工業高校定時制に入学したという人もいるでしょうね。

 そんな不安を抱えた中での入学式ではありますが安心してください。周りにいる同級生も殆どは同じ境遇なのです。

 今年は例年になく応募者が少なく結果としてここにいる五名の皆さんが新入学生として本校の入学式に臨むこととなりました。

 数ある選択肢の中からようこそ、この中野工業高校定時制課程を選んでくださいましたね。心より歓迎します。

 

 まず目標とするのは四年間を本校で勉学に励み卒業証書を手にすることです。良いか悪いかは別にして今の世の中、高校卒業の資格がなければ、希望する職業に就く事は困難な状況にあります。

 今の皆さんにとって大切なのは自分たちが毎日通う学校があって教室があり、そこには自分の机があること。そこに行けば何でも相談できる教師がいて、語り合える仲間がいることです。

 高校卒業の資格を獲るだけなら通信制など様々な選択肢もあるでしょう。しかし、年間に数回登校し同級生の素性も分からない。自分の性格や家庭環境を理解してくれる先生もいない。パソコンを通して課題を提出して卒業証書をもらう。それで高校生活を送ったと言えるでしょうか。

 今の若者にはコミュニケーション能力が欠如していると言われます。人と接して会話をする。相手の顔色や仕草をみて相手の気持ちを理解することが重要なのです。メールやラインなどの通信機器を使い簡単な文章や絵文字だけの送受信で相手の感情を斟酌する、慮ることはできないのです。

 学校に来れば上級生も含めた生徒同士は勿論のこと、先生とのコミュニケーションも活発になります。

 先生方は積極的に皆さんのプライベートな悩み事にも真摯に耳を傾けてくれる事でしょう。何でも相談してみてください。

 

 ここ中野地域の中学校において進学問題で行き詰った生徒の受け皿として言われる言葉があります。

 「最後は中工」という事です。

 そして、中学校や教育関係者・PTA地域の皆さんが一律に言うのは「中工は面倒見が良い」、という事です。

 どんな、問題を抱えた生徒でも受け入れた以上はトコトン面倒を見て卒業まで送り出してくれる。そのように認識されている学校なのです。

 だから先生方もそういう地域の期待を裏切ることができないのです。親身になって皆さん一人一人と向き合ってくれるはずです。それが中工の伝統であり特徴なのです。

 それには皆さんが先生方の熱心な指導に応えてくれるだろうとの前提が必要なのです。最終的には皆さんのやる気次第なのです。

 

 此処には皆さんの貴重な四年間青春時代を費やすに値するだけの充分なプログラムが用意されています。

勉強や実習以外に部活動・文化祭や学外での映画鑑賞・ボウリング大会、そして修学旅行もあります。

 勉強する時間が夜間なのと決まった制服がないだけで全日制高校と何ら変わらぬ普通の高校生活が待っています。これを如何に楽しく有意義に過ごしていくかは皆さんの努力次第です。

 

 保護者の皆様、ご子息のご入学おめでとうございます。

 兎に角、この入学式までこぎ着けてホッとしているのではないでしょうか。

 ただ、これから四年後に卒業式に臨むことができるか否かは保護者の態度にも掛かっています。

 保護者が学校に対し興味・関心を示さないのであれば生徒の心も学校から離れ、足も遠のいてしまう事でしょう。

 お願いします。お仕事等で忙しい事とは思いますが一年に一回でもいいですから授業公開・保護者会に参加なさってください。先生から直接、我が子の状況を聞いてください。家に帰り学校での出来事を子供さんと話し合ってみてください。

 「応援しているよ」、という姿勢を見せてあげてほしいのです。

 はっきり言います。「親の無関心が子供のやる気を喪失させるんですよ」

 子育てに携わる同志・志を同じくする者として皆さん共に頑張っていきましょう。

 

        平成三十年四月九日

        学校運営連絡協議会 槇泰智


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