7月6日、麻原彰晃以下7名のオウム真理教信者に死刑執行。
地下鉄サリン事件など、日本中を震撼させた凶悪事件がひとつの区切りを迎えた訳だが、あの23年前の事件はなんだったのか。
当時のオウム・麻原は本気で日本を乗っ取って王になろうとしていたのか。
教団内部に大蔵省・建設省・法皇庁などを作り擬似国家を形成。
国家を乗っ取ったあかつきには麻原を王様し、その下で新政権を確立する計画を本気で練っていたのだろうか。
そうすると昭和11年の二・二六事件以来の武力を行使した政権転覆計画となる。
勿論、困窮した国民を救済するを目的とした至純なる青年将校と同一視などできようはずはないが、
「政権奪取」という大眼目においては注目させられる事件であった。
オウムが地下鉄で散布したサリンは生成の過程で出た劣化した成分にすぎない。
強力な本成分のサリンにおいては事件が発覚し押収されるのを恐れて処分していたと聞くが、
もし、これが当初の計画通りヘリコプターを駆使して東京上空に散布されていれば何百万人が瞬時において命を落としていた。
会期中の国会上空で散布し、国家の指揮命令系統を麻痺させることで政権奪取も可能と踏んでいたのであろうか。
その際は労働大臣経験者の国会議員が首班指名を受けて新政権を樹立する計画があったとも言われている。そういった細部にわたる計画が麻原の口から明かされぬままに死刑が執行された。