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君に泉水博の慟哭は聞こえるか

 本日、蜷川正大先輩より「燃えよ祖国」第258号をご恵送頂いた。

購読料も未納な状態であるのにありがたい限りです。

いつも誌面より勉強させて頂く事が多々ある。

巻頭には【追悼・泉水博】君に泉水博の慟哭は聞こえるか

=かけらほども左翼でない彼がなぜ日本赤軍へ=

と、いう野村秋介先生が昭和52年に記した一文が掲載されている。

17ページを一気に読み終える。

昭和52年の日本赤軍によるダッカ事件において超法規的措置により解放された無期懲役囚

泉水博について、経団連占拠事件で拘置中の野村先生がしたためた一文。

 

 刑務所内の理不尽な処遇に対し反旗を翻し反体制闘争を貫徹した泉水博が日本赤軍の目に留まり

政治犯と共に釈放され機上の人となりリビアに向かった。。

マスコミ・文化人等は真意を理解せず、何故ゆえに単なる強盗殺人犯が釈放要求の対象となったのかと訝っていた。

千葉刑務所で同窓であった野村先生故に彼の心情に思いを至らしめた一文が翌昭和53年に出版された「友よ山河を滅ぼすなかれ」の中で紹介されている。

 

 先生は文中で「青年は必ずしも左翼理論など勉強しなくとも、純粋さと正義感だけを武器に左側にのめり込んでいく。この事実は我々民族派のためにも、疎かにしてはならぬテーマである」、と綴られている。

まったくその通り、成田闘争においては国家権力によって理不尽に耕地を奪われた農民はマルクスやレーニンを勉強した訳ではない。たまたま、一緒に闘ってくれたのが左翼学生だっただけであると、小生は以前から思っている。農本主義を掲げる右翼陣営こそが率先して農民の側に立って闘うのが筋であったはずだ。

獄中で看守を人質に取り焼身自殺を図った泉水氏の法廷闘争においては第一回公判では一水会系の民族派が若干名参加したが組織的な支援はなかった。

新左翼側は十人以上が押しかけ支援体制を敷いていたという。

 

 本来であればこうした国家権力による理不尽な処遇に対し鋭い矢を放つのが我々民族派の使命であり、世間一般やマスコミで言うところの薄っぺらな「右寄り」「右派」「保守」との明確な相違点であるべきなのだ。

 哀しいかなこの点を理解しないで,所謂保守勢力と歩調を合わせて体制擁護に走る自称右翼民族派が今の世の中では大勢を占めてはいないか。

冷戦構造下において日本を共産主義から守る・韓国や台湾国民党と手を結んで反共の防波堤たらんとした様な時代ではない。

現下、盤石なる自民公明党政権の下において右翼陣営が体制の補完勢力としての役割を与えられることはない。

 

 文中、野村先生の裁判闘争においての記述がある。被告人側の証人に立たれた葦津珍彦先生が後日、野村先生に送られえた書状の中で

日本の天子さまは罪を犯した者であろうとなかろうと、日本人の中のもっとも“悲しい者”の心を知って下さる方」との記述がある。

であるならば、この御心からもっとも遠いところにいるのが現在の安倍首相となるのではないのか。

思想や世界観は異なるが一部左翼勢力の中にこそ理解できる人々もいるし、保守層の中にさえ百回言っても理解できぬご仁もいよう。

 

 そうした思いが常に野村先生の胸中に燃え滾っていたと思う、故に泉水博の行動と思いを世に問いかける必要性を感じたのだろう。

 そして泉水博が今年3月27日に岐阜刑務所において83歳で獄中死を遂げた。新聞のベタ記事程度の扱いで世間は全く注目していない。

 この一文を機関誌の巻頭で取り上げてくださった蜷川先輩もまた“悲しい者”と同一線上にいて頂かなければならい存在であると痛切に感じた次第なのです。

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コメント
1960年(22才の時)、仲間2人で逮捕された。泉水さんは無期懲役が確定し、千葉刑務所で服役。  松下の本では、この事件のことが詳しく出ている。兄貴分に「実は、人に預けているものがある。取りにいくので一緒に行ってほしい」と頼まれた。「いいですよ」と言ってついて行った。重役夫人の家だ。兄貴分は夫人と話をする。「隣の部屋で待っていてくれ」と言われた。そしたら急に、ドタバタと音がし、叫び声がする。何かと思って、隣室に入ったら、何と、兄貴分が重役夫人に馬乗りになって、刃物で、何度も刺している。「何をするのだ!」と飛びかかって、止めた。その時、ベッタリと血が付いた。そして2人で逃げた。
 ところが裁判では「共犯」にされた。何もしないし、むしろ止めたのに。兄貴分だって捕まったら命が惜しい。又、警察も罪を大きくしたい。泉水さんは「共犯」になった。又、この兄貴分は、逮捕後、自殺した。それで、なおさら泉水さんに罪がかぶせられた。かわいそうな話だ。
  • 強盗殺人犯
  • 2020/05/10 9:21 PM
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