10月20日(土曜日)、ボディービル部のA先輩が東洋大学・校友会の評議員選挙で当選した祝賀会。
大学近くの中華料理屋で盛大に開催。私は受付を担当させて頂く。
卒業して31年たつが、こういう会合では今でも一番下っ端だ。
拳法部からは最高相談役と総監督が出席。
応援団・空手道部・ボクシング部・自動車部・スキー部・少林寺・野球部など各部のOBが参加。
還暦どころか古希を過ぎた長老が多数。
校友会であるから、体育会に限らない。文連出身者も含め一般OB・OGも参加。
校友会の中でA先輩は私と同じ支部。
しかし、その支部からは支部長も幹事も誰も出席していないのは不自然。
実は2年前の10月に突然、臨時支部総会が開催された。
それはA先輩をはじめ大学の経営正常化を求める改革派の支部幹事を解任させるために臨時総会。
解任決議に反対する私に対しては入場さえも拒否した。
強引に出席したが、議決権を剥奪。発言を封じ、多数決でA先輩等の解任を決議した。
うちの支部においては大学常務理事派の茶坊主によって運営が牛耳られている。
私がその内実を暴露することは、母校の恥を晒すことになるので、興味のある方におかれては敬天新聞のホームページを参照して頂こう。
そんな民主主義の片鱗もないのが2年前の臨時支部総会だった。
強権的に発言を封印されて、それでも発言すれば、
「なんだ、ここにはヤクザがいるのか」
「部員が覚醒剤の密輸しておいて、良く言うよ」
「なんだこの野郎」
「おう、やるか?かかって来いよ」
体育会のOBが中心だから還暦過ぎても血気盛ん。いつでもやる気マンマンよ。
まあ、私等の学生時代も巣鴨や池袋辺りで酒飲んで無茶やったけど、
更に上の年代はもう、滅茶苦茶というか想像を絶する世界だ。私らの時代の比ではない。
地方に合宿に行くとなると、「東京から拳法部の学生が来る」、と言うので地元のヤクザが待ち構えている。
夜、アッチコッチに分散して飲んでいると後輩が呼びに来る。
「先輩、アッチで始まりました」
「ヨシッ」、と現場に駆けつける。映画さながらの大立ち回りが始まる。
地方都市だと、20〜30人の学生が来ると地元のヤクザでは歯が立たなくなる。
翌日には県庁所在地にある本家から車を連ねて応援部隊がやって来る。
まるで漫画か仁侠映画の世界だ。それでも問題にならない寛容さがあった。
だから、私等が下級生の当時、学園祭の最中に部室で酒を飲まされていると、OBがやって来る。
幹部(4年生)に対し、「おい、コイツラ(自分達下級生)度胸付けのために、池袋あたり連れて行ってヤクザモン喧嘩させてこいよ」
いま、こんなことやっていたら社会問題になるし、廃部は確実だろう。
現役時代は散々にシゴキに会った。理不尽なヤキイレもあった。
しかし、陰惨なイジメはなかったな。すべてはカラッとしていた。
だから学生時代は酷い事もやられたが、卒業すれば全ては愛の鞭と受け止めることができた。
いまでも先輩と会う時は、街でも電車の中でも挨拶・返事は全て「オスッ」「オスッ」で通している。
祝賀会では前校友会長(空手道部OB会長)から報告があったが、うちの水泳部は偉い事になっているらしい。
板橋校舎が完成し、都内にある大学で室内50mプールがあるのは本学だけ。
来年からは競泳日本代表の平井伯晶ヘッドコーチが准教授として就任。水泳部の指導にあたる。
来年には200m平泳ぎで世界新を出した山口観弘、ロンドン五輪の400m個人メドレー銅メダルの荻野公介、
自由形でロンドン出場の内田美希選手らの入学が決まっている。
更には銅メダルの寺川綾も臨時職員として入ってくる。
12月にイスタンブールで開催される世界短水路選手権では参加29人中7人が本学関係者になるという。
野球は今期チョット落ち込んでいるが、箱根で活躍する駅伝、ロンドンで金メダルのボクシングと、
大学スポーツでは東洋の独壇場というところだ。
とは言え、大学経営においては、利権に群がる魑魅魍魎の草刈場となっているのが現状。
敬天新聞では
「校友会もだらしがない。たった一人の男に振り回されて、東洋大の正義を貫けないとは何とも情けないではないか」、と書かれてしまいました。
改革派の台頭が切望されているのだ。