民主党からの独立を図った造反議員の末路は哀れだ。
新党設立で結束したつもりが、悲鳴議員に梯子を外された形となった。
このドタバタ劇を傍観する自民党議員は「こういう人と一緒に政治活動をやる人たちも大変だな」とあきれていたとか。
しかし、もっとも大変で哀れなのはこいう議員を国民の代表としていただく日本国民ではないか。こんな馬鹿女に多額の歳費が支払われている。
また、こんな議員を代表に選んだ岡山県民もいい皮の面だ。とくに投票した有権者は6年間に渡って責任を痛感し、国民に詫びよ。「私は悲鳴に投票しました」と名札を付けて街を歩け。
しかし、現実には有権者は一切責任を取る必要がない。それが、現行の選挙制度だ。
こんな出鱈目選挙制度で恩恵を享受し続けているのは巨大政党だ。
以下に、報道されている如く有権者の関知せぬ所で数合わせのマネーゲームが展開されているのだ。馬鹿らしい限りである
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「ぶって姫」の異名をとる姫井由美子参院議員をめぐり、小沢一郎代表率いる民主党と、反小沢の急先鋒・渡辺秀央代表が立ち上げた新党「改革クラブ」が前代未聞の姫強奪バトルを展開した。新党側が、不倫騒動を引きずる姫を取り込もうとした背景は、約1億2000万円という“輿入れ金”(政党助成金)目当てだったともされる。「平成の関ヶ原」に備える民主党としても、自民党の援軍となりそうな新党側の軍資金を増やすことは許せなかったようだ。
「姫井氏は、くノ一ばりの活躍をしてくれた」
民主党幹部は一連の姫強奪バトルを総括して笑った。その真意は後述するとして、29日の改革クラブ結成会見は見ものだった。
代表の渡辺氏が新党の理念などを延々と説明したが、記者団の関心は「女性局長」の肩書を得ながら、無断欠席した姫井氏に集中した。
渡辺氏は「姫井さんが、なぜ遅れているのか分からない。昨日の夜、テレビに出るので美容院の方をホテルに呼んでいたのだが…。私たちは一昨日、署名し捺印した。血判と同じだ。みんなで誓い合った。何かの事故があったんだろう」と困惑気味に語り、会場からは失笑が漏れた。
ひな壇に並んだ大江康弘、荒井広幸、松下新平の3参院議員も首をひねり、緊張感のかけらもない船出となった。
28日夜、渡辺氏や姫井氏らは東京・紀尾井町のホテルニューオータニで食事をしながら打ち合わせをした。29日午前零時ごろ会合は終わり、姫井氏はタクシーで帰宅した。これが新党側が姫井氏と接触した最後だった。29日朝から、姫井氏の携帯電話がつながらなくなったのだ。
会見終了後、渡辺氏らは警察に姫井氏の捜索願まで提出した。参院での与野党逆転に苦しみ、新党結成を歓迎していた首相官邸も情報収集にあたった。
実はそのころ、姫井氏は民主党の説得工作に応じていた。
29日朝、民主党の菅直人代表代行が電話で姫井氏に接触。同日午後、鳩山由紀夫幹事長と輿石東参院議員会長を交え、4人で話し合った。
菅氏は言葉を尽くして、「普通の見方では、自民党が民主党から引き抜いたように見える」「岡山の支援者も納得しないだろう」「姫井氏には今後、民主党で大いに活躍してほしい」と優しく口説いた。
不倫騒動などが響き、姫井氏は民主党内で完全に孤立していた。同僚の女性議員からも敬遠され、党内に居場所がなかった。
そうした姫井氏の寂しさに、新党側やそれを支援した自民党の二階俊博経産相らが巧みにつけ込み、一度は籠絡した。
対して、菅氏らは「離党の第2弾」を防ぐため、姫井氏に翻意を促した。姫井氏は、かつて「マダムキラー」と呼ばれた菅氏の説得を受け入れて、29日夜、離党を撤回する会見に臨んだ。
大江氏は「(民主党は)こういうやり方で議員の信念を抑えつける、怖い政党だ。そういう体質が嫌だった」と無念さをにじませたが、後の祭りだった。
前代未聞の姫強奪戦は、こうして一件落着した。
お騒がせ姫をめぐり、民主党幹部がほくそ笑み、新党側が落胆したのには、単なる参院での1議席だけでない理由がある。姫井氏が参加しないことで、新党側に入るはずの政党助成金がなくなったのだ。
政党助成金の対象政党は「国会議員が5人以上」、または「国会議員が1人以上かつ国政選挙で得票率2%以上」。当初、改革クラブはこの条件に合致しており、年内に衆院選がなければ、来年から年間約1億2000万円が支給されるはずだった。
渡辺、大江両氏にとって、民主党時代は国会対策費や会合費として徴収されていた立法事務費が全額(1人当たり月額65万円)懐に入るのはうれしいだろうが、やはり政党助成金がこないのは痛い。
大江氏は「新しい仲間を早急に集めたい」と語ったが、姫を籠絡できなかったことは、今後の新党の先行きに不安を残した。