環七脇の歩道を普通に歩いていたら、住宅の脇の板塀が異様なまでに歩道側に傾いている。
このまま歩道に倒れてきたら危ないなぁ、と思って住宅側に押し込んだが反動をつけて私のいる歩道側に押し戻って来る、と同時に、一気に倒れてきた。
咄嗟に後ずさりして離れて難を逃れたが、一歩間違っていたら確実に板塀の下敷きになっていたろう。
また、その時歩道を歩いている子供とかいたら下敷きになっていた。命を失っていた公算が高い。
長さ10数メートルに渡って一気に倒壊した訳であり、板塀と言っても相当な重圧だ。
歩道に横たわった残骸とて人力ではびくともしない重量感を持っている。
根本部分は朽ち果ててボロボロになっている。
あ〜、おそろしや
歩道幅が広く確保されていたので、瞬時に環七際へ退くすることができた。(左の植生の向こうが環七車道)
斜めつっかえ棒があるのを見ても、決して住宅側には倒れない仕組みになっているのだ。
本当、一瞬にして一気に倒れてきたよ。震災の時はアッチコッチでこうなるんだろうね。
大きな地震が来なくても、崩れ落ちる。こういった個所は中野区内に限らず多くに存在するはずだ。
震災対策として新たなルール作りが必用だ。
区民が見て怪しいと思えば、役所に通報して専門家が診断をする。
そして所有者に対しては、撤去・改修を命じることだ。
応じなければ所在地・所有者を区の広報・HPで公開する。
区民の命が危険に晒されている訳であるから、個人情報とか何とか言っている場合ではない。
撤去・改修に応じないということは、これ明確に「未必の故意による殺人」を意図していることになる。
また、区民の通報を受けて適切な措置をとらなかった区役所も同罪だ。
担当者は懲役刑が相当。書類送検で済ませてはいけない。
震度5とか6程度の地震が発生すること容易に予想できる状況下にある訳であるから、この老朽化した板塀が人の命を奪うだろうことは容易に想像できる。
真冬の寒空の下に人を放置して死なせるのと同じ事である。
過去二回、中野区議選に立候補したが、その時に訴えたのは防災対策だった。
「老朽化した塀の撤去と共に、救急車・消防車が入れるように狭隘道路のセットバック、角地の隅切りを進めましょう」、と訴えた。
現代社会はあまりにも個人の権利が強くなりすぎ、加えて個人情報が優先されて、防災対策とは相反する状況下にある。
セットバックも塀の撤去も強制力を以って実行しなければ命は救えない。
おとなの背丈以上のブロック塀が通学中の児童の頭上に落ちてくるだろう危険な場所は、無数に存在する。
国家強靭化計画のもと10年間で200兆円を公共事業に費やす計画だという。
大企業に利権を確保させるための無駄なハコモノ建設ではない、国民の命を守るための公共事業に費やすべきである。
4メートル道路確保の為のセットバック。そのためには所有者の自主性に任すのではない、
宅地の一部を行政が買ってでも道路幅を確保するべきだ。
そして電線の地下化で電柱を撤去すること。緊急車両が入れる街づくりを進めなければいけない。
しかし、現実にはこういった国民生活において本当に必要とされる公共事業いうのは、土建業界において「旨い汁」が存在しない。
大企業や財界にとっての旨い汁のばら撒きこそが利権を生む。自民党政治家へのキックバックが期待できない事業には誰も見向きもしないのが現実なのだ。
開催は2月24日まで。「写真家 石川真生―沖縄を撮る」展。
出品作品《熱き日々 in オキナワ》のヒストリーをお伝えします。
《熱き日々 in オキナワ》は、1975〜1977年に撮影された、石川さんのデビュー作です。
沖縄に生まれた石川さんは、米軍基地のある街・沖縄の象徴として米兵を撮ろうと決意し、初めはコザ、その後は金武(きん)の外人バーで自ら働きながら撮影をしました。
その写真には、黒人米兵とバーで働く沖縄や本土(ヤマト)の女性たちが恋愛を謳歌する生き生きとした姿が写しだされています。
最初、米兵への関心が強かった石川さんも、次第に、その周りで自由にたくましく生きる女性たちに魅了されていったと言います。
石川さんが自身の原点であると語るこの写真は、1982年に『熱き日々 in キャンプハンセン!!』という写真集として出版されましたが、被写体となった一部の女性たちの抗議があり、その後、長い間封印されていました。
石川さんはネガを女性たちにたくしたので、数枚のプリントを残し、もうこの世には存在しない写真だと思われてきました。
ところが、2011年の大晦日に、石川さんの亡父によって保管されていた数百枚のプリントが発見されたのです!
周辺の女性からの作品を支持する声も力となり、これを機に石川さんは《熱き日々 in オキナワ》を再発表する決意を固めました。
本展で出品するのは、世界に一枚しか存在しない貴重なプリントから28点。
さらにスライド上映で95点を紹介します。
当時の空気がそのまま伝わってくるようなヴィンテージプリントを、ぜひ会場でご堪能ください。
また、これらの作品を収録した写真集『熱き日々 in オキナワ』が、2月にFOILという出版社より出版されます。
展覧会場でも購入が可能ですので、ぜひこちらもお見逃しなく。
(ちなみに、展示作品と写真集の収録作品はそれぞれに異なり、どちらか一方でしか見られない作品もあります。)
本展に先駆けて、現在発売中の「日本カメラ2月号」に作品が掲載されていますので、ぜひお手にとってみてください。
また、このヒストリーの詳細は「アートウェブマガジン 横浜創造界隈」の天野太郎学芸員のコラム「VIA YOKOHAMA」に詳しいので、ご興味を持った方はぜひこちらもご覧くださいませ。
展覧会について、詳しくはこちらをご覧ください。